小摺戸(こすりど)と新屋(あらや)の道筋にある赤石にまつわる伝説である。 親鸞聖人が通行の時、黒部川が増水し、渡ることができなかった。 そこで親鸞聖人は、この赤石に腰を下ろして渡し舟をお待ちになったが、渡し守が夕方になっても来なかったので、近くの森で一夜を明かされた。 その後、聖人ゆかりのこの石は土中に埋まっていたが、掘り上げられて、土地の人たちに大事にされている。
(高瀬重雄監修・北日本放送『伝説とやま』より) 富山県下新川郡入善町