「勝興寺の七不思議」
平成17年5月28・29日に修復落慶法要が営まれた、伏木古国府(ふしきふるこふ)の古刹・雲龍山勝興寺には、「七不思議」が伝わっている。
1 実ならずの銀杏
……雄と雌の一対の大銀杏があるが、この雌の木は1粒の実もつけないという。
それは、かつて子供が銀杏の実を採ろうとして木に登り、誤って転落して大けがをしたため、こんなことが二度とないように寺の住職が祈願したところ、翌年から実をつけなくなったと伝えられる。
2 天から降ってきた石
……200年ほど前に、近くの国分(こくぶ)の浜へ落ちてきたといわれる。夜泣きして近所の人たちを怖がらせたが、寺へ運び込み本堂前に置いたところ、ピタリと止まったという。
3 本堂大屋根を片手で支える猿
……本堂大屋根の四隅に、左甚五郎作と伝えられる猿の彫刻があるが、そのうち1匹だけが片手である。
4 魔除けの柱
……本堂は全体的にケヤキで造られているが、本堂南側の外廊にある1本の柱だけ、材質が違い、外側に大きくたわんでいる。魔よけのためといわれている。
5 雨を呼ぶ竜と水の涸れぬ池
……経蔵重層屋根の西側壁面に、竜が彫られている。この西側に、池が隣接している。勝興寺火災の折、竜が水を吹いて火を消して以来、この池はどんな干魃の時も竜が雨を呼んで、水の涸れることはなかったという。
6 三枚葉の松
……中庭に、葉を3枚つける珍しい松の木がある。
7 墨水が涸れない硯
……蓮如上人愛用の硯と伝えられる。どれだけ使っても、墨水が涸れなかったといわれる。宝物館に収蔵されている。
(高岡市児童文化協会『高岡の伝承』より)
富山県高岡市