「町袋の聖人松」

親鸞聖人が承元の法難(1207年)で越後配流の道中、常願寺川にさしかかられた時、川辺の松の根元に腰を下ろして、渡し船が到着するのを待たれたという。これが「聖人松」として長く保存されてきたが、天保年間(1830〜44)に至り、枯れてしまった。
嘆き悲しんだ人々は、松の跡に「親鸞聖人腰掛松旧蹟」と刻んだ石碑を建て、これが現在、町袋(まちぶくろ)に残っている。
明治18年(1885)8月には、根を地中より掘り出し、「聖人松御堂」建立してここに納めたという。

(『富山市史』通史〈下巻〉より)
富山県富山市