「堤町の蓮如上人腰掛石」
文明6年(1474)、蓮如上人は越中国新川郡にしばらく滞在し、陀羅尼寺村(現、上栄〈かみさかえ〉)に初めて動清水精舎を建立された。その 折、石に腰掛け休息されたのが、「腰掛石」である。動清水精舎は後に、堤町通り(つつみちょうどおり)の勝興寺富山支坊となっている。
現存の腰掛け石は、長さ60センチメートル、幅40センチメートル余りで、上部にくぼみを有するという。
「動清水精舎」とは、蓮如上人が杖で地面を突くと、いとも清らかな水が湧きだした。これが動清水と呼ばれ、水質が良かったために戦前に至るまで酒造用・製薬用の水として重用されたそうである。
しかしながら戦後の都市計画による工事のため、現在は地中に埋没してしまっている。
(『富山市史』通史〈下巻〉より)
富山県富山市