「湯上の菩提樹」
親鸞聖人が越後へ向かわれる途中、そのうわさを聞きつけた湯上(ゆのえ)の村人たちは、どこからともなく、聖人の元へ集まってきた。
「どうかご説法を」との請いにより、懇ろに仏法を説き明かした聖人は、最後に、
「皆の衆、決して仏法をそしってはなりませんぞ。もし疑う者があるならば、今ここに念珠の玉を植える。明年、この念珠が芽を吹くならば、私の教えが正しいものと思いなさい」
と、柿の葉に念珠の玉を丸めながらおっしゃった。
そして角川のほとりに埋めていかれたものが、現在茂っている菩提樹であるという。
『魚津市史』より
富山県魚津市