「室田の定相・念名・寂念」

室田(むろだ)に住んでいた3人の農民が、「越中三坊主」の一人である教順房の教化を受け、「ぜひ親鸞聖人から仏法を聞かせていただきたい」と、越後への途上の聖人を追いかけた。
国境の辺りでようやく追いつき、懇々と教示を受けた3人は、それぞれ定相、念名、寂念という法名と、御名号を授けられた。
しかしいつまでもお引き留めするわけにもいかず、御師・親鸞との別れが訪れる。親鸞聖人は、次の歌を詠まれて、別れを惜しまれたという。
「恋しくは南無阿弥陀仏と唱うべし
われも六字の中にこそ棲め」

『魚津市史』より
富山県魚津市